ドクター藤田の医療コラム 一覧

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めまいと内耳神経障害

投稿日:2015年1月8日(木)

めまいを主訴に来院される患者様がおられますが、その原因の大半は眼科領域の病気ではなく耳鼻科的疾患、脳外科領域の疾患である事が殆どです。

今回は、ほんの些細な事から起こってしまう耳鼻科領域の神経障害に関して自身の経験を基にお話したいと思います。

私も50歳を超えた今まで、虫垂炎・腰椎ヘルニア・副鼻腔炎・胆嚢ポリープ・尿管結石など、いろいろな病気をしてきましたが、その中でも「内耳神経障害」・・・これには、かなり精神的に落ち込みました。
下記掲載写真の下に私の内耳障害(音響外傷)の体験談を記載しますので、特にライブのお好きな方・大きな音に暴露される機会の多いお仕事の方は、ご自身の耳の健康にお役立てて頂ければ幸いです。
体験談の後には「ある有名人」との記念写真も掲載させて頂きます。

 

先日、久しぶりに大好きなライブに行ってきました。場所は渋谷のライブハウスで、中学生のころから大好きなロックバンド「クイーン」のコピーバンドである「グイーン」のライブです(笑)本家のフレディーマーキュリー氏は残念ながら亡くなられ、本物はついに観ることができませんでした。しかし、このバンド・・・ボーカルは顔も声もフレディー氏にそっくり!メンバーは全員プロで、誠見事に本家クイーンの演奏を再現してくれます。いや~、楽しかったです。

 

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しかし、実は自分にとってこのライブ参戦は約20年前のリベンジとなります。その年の2月にもグイーンのライブに行きました。その際、途中から右耳の耳鳴りが始まりましたが「気のせいか?」とライブを聞き続けました。その後、めまいまで感じるようになり耐えかねず外に出る事にしました。外に出た途端にライブの大音響に隠されて聞こえなかった「ゴ~~」という、まるで近くで竜巻でも起こったような大きな耳鳴りが・・・。それだけでなく周囲の人の声が宇宙人の声?の様に聞こえてきました。まるで壊れたラジオの雑音(ザ~、ピー↑音)を聴いているような感じがしました。とにかく「家に電話を」と公衆電話で受話器を右耳にあてましたが、呼び出し音も、何もかも聞こえませんでした。「これは大変なことになっている!」と思い、自宅近隣の救急病院耳鼻科を受診。診断は「音響外傷」でした。大きな音を聞き続ける事によって内耳と呼ばれる神経が障害され「聴力障害、耳鳴り、めまい」が起こります。私の右耳は殆ど聞こえておらず、深夜にもかかわらず即入院となりました。治療はステロイドの大量点滴療法が主体でした。耳鼻科の担当医は私が医師である事を知っていた為か、翌朝、この病気に関しての文献を持参の上で病気の説明がありました。内容は「予後不良が多い」「30歳を境に急激に治療効果が悪くなる」との記載・・・。当時自分は既に30歳過ぎ・・・(涙) 「頑張って絶対に治すぞっ!」と心に決めて入院した翌朝に、夢も希望も打ち砕くような内容ばかりの文献で、まさに地獄に叩き落された気持ちになりました。片耳が聞こえないだけならまだしも、とにかく耳鳴りが煩くて眠れず何も手につかないほど、イライラの毎日。。。それでも治療を受け続け、少しずつ聞こえるようになってきましたが、耳鳴りは相変わらずでした。担当の耳鼻科医は「耳鳴りはそのうちに慣れますよ」の一言。「そんなこと言うなら自分がこの耳鳴りを一か月も経験してみろよ!」と心の中で八つ当たりしていました。この時ほど「医者の一言って大事なんだなぁ~」「患者様には治療意欲の湧く説明が必要」・・・と再認識しました。 入院治療は2週間で終了し、外来通院となりましたが、耳鳴りは相変わらずで、聴力も不完全。治療効果に納得がいかず、とにかく「今できる治療を」と自分で調べて「ステロイドの鼓膜内注射」を施行してくれるS大学病院、その後は当時、遠方であった出身大学で「高圧酸素療法」を受けました。発症から約3か月で、運良くなんとか納得できるだけの回復を得ました。その間に同じ系統の耳鳴り・難聴に悩む多くの患者さんと出会いましたが、若い方から年配の方まで自分と同じ経験をし、同様の心境を話し合っていました。どんなに心の支えになったことか・・・まさに戦友という感じでした。中には両耳が全く聞こえなくなっていた若い女性もいましたが気丈に治療に専念していました。 大きな音を聞いただけで「ここまで障害が出るものなのか!」と当時は本当に後悔しました。その経験を基に、大きな音がする場所に行く際には、家族や知り合いには耳栓をすることを勧めています。昔あった運動会の「よ~い、ドン」のピストル音で音響外傷になった方も少なくないようです。ヘッドホンスピーカーを大音量で長く聞いている方にも多いようです。小児でも音響外傷になる事が多いらしく、症状を訴えられない子供さんを大きな音をする場所(コンサート、音楽発表会、花火大会等のイベント)に連れていかれる際には耳栓をする事は大事だと思います。 治療予後は音の大きさ、爆音を聞いていた時間の長さ(暴露時間)、年齢等によって大きく左右されるようです。自分は運良く治ったものの、大きな音には今でも敏感になっています。 といいながらも、その後も大好きなアーティストのライブには、定期的に行っています(^^;) いろいろな出会いもありますし、最近では唯一の趣味ですので!

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LIVE会場で出会った空耳ストの安斎肇氏と

「懲りない性格だなぁ~」とは良く言われますが、耳栓は必携しています。皆さんも他人事と思われずにご注意ください。

※「クイーン」のファンの方に「グイーン」のオフィシャルサイトではLIVEが観れますので一度、是非ご覧ください(笑)ファンの方は必見だと思います!次回のLIVEは5月の予定だそうです。

帰りには従妹が経営する西荻窪(私の生誕地)の「ワインと蕎麦の吉」に初めて顔を出してきました。開業1周年を迎え、評判も良いようです。ワインと蕎麦の組み合わせは意外でしたが、両方とも、なかなかの味でした。西荻窪駅から歩いて数分の店です。「みなみ野眼科クリニックのHPを観てきました」と言って頂けても割引は・・・保証はできませんが、たぶん「ある」でしょう(^^;)

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久しぶりの更新になってしまいましたが、皆様の健康の一助になるべく鋭意、医療情報を提供できればと考えております。  院長

初診・再診の前に必ずお読みください

医院情報

医院名
医療法人社団 幸乃会
みなみ野眼科クリニック
診療科目
眼科
診療内容
一般眼科・小児眼科・神経眼科・特殊眼科
電話番号
042-632-5888
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みなみ野眼科クリニック 診療受付時間

休診日
木曜・土曜午後・日曜・祝日
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住所
〒192-0917
東京都八王子市西片倉3-1-21
第1みなみ野クリニックセンター2階
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